詩
とうぶん墓に入るつもりはありませんが、もしわたしが墓に入ったときには葬式や墓参りは無用ですので、わたしの私的な友人には以下の詩集を読んでいただければ嬉しいです。私はこれらの文字の中にいます。 drive.google.comdrive.google.com
可能な範囲で 暖かく可能な範囲で おいしい可能な範囲で コーヒーを可能な範囲で 飲みながら 可能な範囲で 良い音で可能な範囲で 良い曲を可能な範囲で くつろぎながら可能な範囲で 聞いている 可能な範囲で 健康で 文化的な 生活を 満喫している 可能な範囲…
その他 に分類された 私はその他 というものを裏返したり 水に沈めたり 匂いを嗅いだりしたのだった かの女が「何を 裏返したり 水に沈めたり 匂いを嗅いだり しているの?」と訊いてきたので 「その他 だ」 と 私は答えた 「その他 って何よ」 とかの女は …
ああ どこかの世界で ぼくは 裏返されているのだろう 軒下の カーペンター兄妹みたいに ああ どこかの世界で ぼくは 跳ね返されてるのだろう あの娘にキスをしそこねた 想像上のやせ蛙みたいに ああ どこかの世界で ぼくは 見放されているのだろう 賭博の末…